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歯のコラム

COLUMN

その痛み、根の先の膿が原因かもしれません!根管治療について

2023年7月14日

Endodontic root canal treatment process. Medically accurate tooth 3D illustration.

根管治療の概要と目的の再確認

根管治療は、歯の細菌による感染で必要になる治療です。虫歯などで細菌が歯の神経に感染をすると、神経が痛みます。その場合に歯の神経をとることが必要になります。また一度根管治療をした歯も感染を起こし、再度根管治療が必要になる場合があります。
根管治療を行う目的は感染の除去です。感染した状態が継続された場合は違和感や痛みが増します。放置してしまうと、最終的に歯を抜かなくていけない状態になります。

歯の解剖学的な複雑さ

歯によって、歯根の数と根管(歯根の神経の管の数)が違います。前歯は基本的に1〜2根管、奥歯は2〜4根管と根管の数が増えます。奥歯に行くほど、根管の形態は複雑になり、治療の難易度も上がります。また、根管は細く奥歯に行くほど肉眼で治療するのが困難になります。当院ではマイクロスコープを用いて、根管を正確にとらえ治療を行います。

正確な診断と計画

正確な診断にはレントゲン写真が必須です。それ加え処置中の術中診断にはマイクロスコープが欠かせません。当院ではCTやマイクロスコープを完備しており、正確な診断につなげます。治療計画については、レントゲン及びマイクロスコープで診断したのちに、お一人お一人に合わせた治療計画をご提供します。

歯の根管治療について知っておくべきこと

正確な診断の上、治療を受けることを推奨いたします。
また根管治療は治療回数が少なくとも3回以上必要です。おおよそ1〜3ヶ月で治療を進めていくことが多いです。直ぐに治せるわけではなく、少しずつ根の中の細菌の数を減少させ、治癒させます。また、膿の状態によっては治癒が悪く、手術に至ることもあります。当院では考えられるリスクを説明した上で治療を開始します。

根管治療の効果的な手法とは?

マイクロスコープが必須だと考えます。またマイクロスコープ以外にも、歯の感染を防ぐラバーダムも有効です。ご自分の歯を処置する上でラバーダムで感染防御をし、マイクロスコープを用いた診療を通して治療の成果を高めることにつながります。

根管治療のプロセスと期待される結果

根管治療は前述の通り診断が重要です。治療のプロセス(過程)は診断あっての方針となります。ここで適切な診断ができないと残せる歯も失ってしまうことございます。正確な診断をし、正確に処置をしていけば歯を残すことにつながります。

歯の痛みを解消するための根管治療の重要性

歯の痛みの原因は多数あります。根管由来の痛みとしては、虫歯により神経が痛んでいる時、一度根管治療をした後に再度根の先に膿に溜まっていることで痛みを誘発することが主です。前述の通り、痛みや違和感がある場合は悪化する前に正確な診断のもと、歯を残すために早期の治療をお勧めします。

根管治療と虫歯の関係

虫歯から根管治療に移行することがほとんどです。虫歯が進行すると歯の神経(歯髄)へ到達します。歯髄に到達すると夜も眠れない程の激しい痛みを伴います。虫歯により歯髄が機能を失うと、菌が神経をエサに繁殖し、膿を形成します。ここで必要なのが根管治療です。私は、根管治療にならないように日頃の口腔ケアを推奨しております。しかし、根管治療が必要になった場合は最大限再発を防ぐため尽力し、永くご自分の歯を守れるように処置を提供いたします。

根管治療の適応と成功率について知る

はじめに適応症についてです。①歯の神経(歯髄)まで虫歯が及んで痛みのある場合、②歯髄が機能を失って(失活)痛みや違和感がある場合、③すでに根管治療を行なっている歯が痛むもしくは違和感のある場合があります。①と②の治療の成功率は約80%です。また③の治療の成功率は約40~50%です。すでに根管治療を行なっている歯は、根管の形態が変わり難しい症例が多いです。

根管治療の後のケア:持続的な口腔衛生の重要性

根管治療が終わった後の口腔衛生(お口の中を綺麗に保こと)は、再発のリスク軽減につながります。根管治療後は、歯の失われた大きさにもよりますが、基本的には被せ物に移行し、大まかな処置は終了します。しかし、その治療をした歯の周りに新たにプラーク(細菌の塊)が持続的に付着していると、歯と詰め物の間から細菌が入りこみ、また炎症が再発することがあります。治療の後は、歯を守るために、定期的なプロフェッショナルケアとご自宅での歯ブラシなどのケアがとても重要です。

根管治療の痛みに対する麻酔の効果

根管治療では麻酔の効果を期待できます。適切な部位に麻酔を行えば基本的には、痛みなく治療が可能です。治療中の「チクッ!」という痛みをないように当院では麻酔を効かせて治療を行います。

根管治療:保存的な歯科処置の選択肢

根管治療は歯を保存(歯を残す治療)する治療です。基本的には根の中を綺麗にして、お薬を詰め、被せ物の治療を行います。その後根の先で炎症が再発した場合は、外科的根管治療に移行します。これも歯を守る最終的な手段です。根の先にある炎症を外科的に取り除く治療です。

根管治療のリスクと合併症

根管治療では、根の破折、炎症の再発などのリスクがあります。すでに治療を行っている歯の場合は歯自体が薄くなっていることが多く、歯が破折してしまうことがあります。また合併症として、上顎の歯(特に奥歯)で炎症が大きくなると上顎洞まで波及し、上顎洞炎を引き起こします。上顎洞炎の場合は専門医療機関である歯科口腔外科での処置が必要になります。

根管治療におけるマイクロスコープの役割と利点

マイクロスコープの大きな役割は拡大をして歯を見ることができる点です。おおよそ20倍の拡大率で歯の細部を直接見ながら治療をすることが可能です。拡大することで今まで肉眼では見えないような奥歯の細かな治療を正確に処置することが可能です。特に奥歯の虫歯の治療や、根管治療ではその機能が大きく発揮されます。
また、奥歯の治療はとても暗い状態なので、肉眼では見えにくことが多いです。マイクロスコープにはLEDライトが搭載されており、その明るさで奥歯の暗いところも明確に見ることを可能としてくれます。当院ではマイクロスコープをほぼ全ての歯科治療に使用しております。

根管治療と抗生物質の関係

炎症を抑えるために抗生物質を処方します。しかし、抗生物質で根管の炎症が治るわけではなく、あくまで補助的に使用します。根本的な治療は、歯の中の炎症を取り除くことが重要です。

根管治療:痛みや腫れを和らげる方法

根管内を薬剤で洗浄し、細菌数を減らすことで痛みや腫れを和らげていきます。根管の炎症の度合いにもよりますが、一日で痛みが和らぐ方、治療を始めても数日間は痛みが継続する方もいらっしゃいます。適切に感染を除去をすることで、痛みは改善されます。

根管治療による歯の保存と機能の回復

根管治療を行うことで、歯を抜かずに治せます。残った歯に新たに被せ物で噛み合わせを再構築することができます。

根管治療の前に知っておくべきリスクとメリット

リスクについては前述の通りです。根管治療の大きなメリットは、歯を残すことができる。ご自分の歯を多く残すことが、よく噛めることにつながります。ご自分の歯以上のものはございません。インプラントや入れ歯をお考えの前に、根管治療で残せるかを一度検査で診断することをお勧めいたします。

結論

ここまで根管治療を話してきました。根管治療は歯を残すための治療です。歯は身体で大切な一つの臓器です。一本でも多くのこすことで、お食事をよく噛めることにつながりますし、何より健康に直結します。当院ではマイクロスコープを用いての根管治療を得意としております。正確な診断と治療方針で、皆様の歯を一本でも多く守れるように尽力いたします。マイクロスコープがあることで、精密な治療を提供することができます。些細なことで構いませし、根管治療でお困りの方、一度診察にいらしてください。

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