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歯のコラム

COLUMN

根管治療後はどんな治療をするの?

2024年8月28日

こんにちは、東京神楽坂歯科院長の菊地です。今回も引き続き根管治療についてのお話ですが、治療直後の注意点や根管治療後に行う治療の流れをご説明いたします。
1. はじめに
以前より根管治療の詳細や重要性についてはご説明しておりますので、今回は概要をお伝えします。
根管治療の目的と重要性
根管治療は歯根内に感染をした細菌を洗浄・除去することで、根尖に溜まった膿を取り除く治療です。また歯の神経をとる治療(抜髄)も根管治療に該当します。

2. 根管治療直後の注意事項
治療直後の歯の状態
歯がとても薄くなっている場合があります。固いものを咀嚼するのは可能な限り避けていただくことが望ましいです。

痛みや違和感の対処法
痛み止めの使用
治療後に麻酔が覚めてから鈍痛を自覚する場合がございます。場合によってい痛み止めを処方して、処置後の疼痛軽減につなげます。

食事の注意点
避けるべき食品
グミ、キャラメル、鳥の軟骨など際に弾力があるのは極力避けることをお勧めします。

3. 治療後の経過観察
初期の経過観察の重要性
特に再根管治療の際は、根尖の治癒の確認のため、レントゲン写真をお取りしています。レントゲン所見により、根尖の治癒経過を確認することで治療の経過を判断します。

定期的なチェックアップの必要性
治療後も定期的なクリーニングによる、治療した歯の経過を見ます。特に、治療をした歯は被せ物をするため、その周囲にプラークが付着するとまた感染を起こす危険性があります。そのため、治療した歯に再度感染が起きないよう、また異常がないかを定期的(3ヶ月に1度)に確認することを推奨しております。

異常の兆候とその対処方法
持続する痛み
治療後も鈍痛を伴う場合もあります。その場合は経過観察とするか、改めて診断の上治療方針を決定します。

腫れや膿
腫れや膿が再発する場合は、破折(歯のわれ)、根尖孔外感染の可能性が示唆されます。その場合も、精査の上治療方針を決定します。歯の破折の場合は、抜歯が必要になる場合もあります。

歯の変色
根管治療をした歯は他の健康な歯と比べると色が少し暗くなる場合があります。その場合はウォーキングブリーチというホワイトニング治療、もしくはラミネートベニアやクラウンによる治療により、審美的に改善をすることが可能です。

4. 補綴治療の必要性
根管治療後の歯の脆弱性
前述した通り、根管治療を行うと虫歯や再治療により歯の一部を失います。そのため、歯の強度が弱まり、割れる危険性があります。そのため、根管治療後に行うのが補綴治療といったクラウンなどの被せ物の治療です。

クラウンや詰め物の必要性
クラウンは根管治療後に多くの場合必要な治療です。特に大臼歯では、歯の強度を保ち、よく物を噛める様にすること、歯が割れないようにするためにクラウン治療を行う必要がります。

補綴治療のスケジュール
一時的な仮の歯と最終的なクラウンの装着
根管治療中もしくは治療後には一時的に噛める様に仮の歯をつけます。最終的なクラウンが装着される直前まで、仮の歯を使用し、噛み合わせの維持、審美性などを保ちます。

補綴治療までの期間
補綴治療は約1~1.5ヶ月の期間がかかります。治療回数は3〜4回ほどです。あくまで、治療の期間と回数は目安です。お口の状況に合わせて治療を行います。

5. 長期的なケアと予防策
日常の口腔ケア
正しいブラッシング方法
クラウン治療が終了後も、日々のブラッシングは被せ物の長持ちにも繋がります。

フロスの使用
フロスは毎日の使用をお勧めします。クラウンなどの被せ物の間にもプラークが溜まってしまうことがありますので、歯ブラシと一緒に行っていただきたい日々のケアです。
定期的な歯科検診の重要性
定期的な検診はとても重要です。治療した歯の周囲にプラークが停滞することで、再感染を起こす危険性が高まります。歯科医院での定期的なプラーク除去を推奨します。

根管治療後の歯の長寿命化のためのヒント
定期的なメインテナンスを行うことが治療後の歯の寿命にも影響します。根管治療、被せ物治療が全て終わって、今後治療が不要になるわけではありません。継続したメインテナンスで、治療した歯がより長く残るようにケアすることが大切です。

6. よくある質問
治療後の痛みはどのくらい続くのか?
治療後の痛みは2〜3日ほど自覚する場合があります。炎症の度合にもよりますが、1週間ほど続く場合もあります。しかし、治療が進むにつれて炎症がおさまると、痛みも改善します。

根管治療後の再感染のリスクとその予防法
定期的なメインテナンスで、再感染のリスク軽減に繋がります。

今回は根管治療後について、大まかにお伝えしました。今後、根管治療で行う補綴治療(被せ物)など詳しくお伝えしたいと思います。今回も最後までお読みいただいありがとうございました。

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