FAQ
ご自分の親知らず(智歯)を何らかの理由で抜歯をして歯がなくなってしまったスペースに移植をする治療方法です。ご自分の歯を利用することができるため、アレルギーなどの心配がありません。ご自分の歯を活かして治療をしたい方に推奨される治療方法です。
ご自分の歯を使ってまた新たに噛めるように咀嚼機能を回復することです。目的とは少しそれますが、歯がないスペースは審美的に回復されます。
歯が何らかの理由でなくなってしまい、ご自分の智歯を移植がなくなってしまった歯の箇所に適する場合です。ご自分の智歯の大きさなどが、なくなってしまった箇所に合う場合は手術が可能です。
ご自分の智歯(親知らず)を移植する場合がほとんどです。また、矯正治療において便宜抜歯(特に小臼歯)で抜いた歯を用いることもあります。
レントゲン撮影、歯周基本検査を行います。レントゲン撮影(CT)により、移植する歯、移植の箇所の骨の状態やスペースなど細かく計測や解剖学的形態を確認します。また歯周基本検査な歯周病の検査ですが、歯周病がある方は、歯周病の治療をまず優先して行わなくてはいけないため、必ず歯周病の検査を行います。
移植する歯を抜歯する抜歯鉗子と移植する箇所の骨を削るドリルを使って手術を行います。細かな器具としては縫合する糸や針などが挙げられます。
移植の手術は当日に終了でき、時間は1〜2時間ほどです。 また、移植をした歯が安定するまでは1ヶ月ほど期間が必要です。安定した段階で、移植した歯の根管治療を行い、被せ物の治療など行うため合計で3〜6ヶ月ほどの治療期間を必要とします。
当院では歯牙移植の手術費は110,000円の治療費です。また歯牙移植を行った歯は根管治療及び詰め物や被せ物が必要になるため、加えて200,000~250,000円の治療費が必要なため、30万円以上の治療費がかかります。
当院では保険診療ではなく、保険外診療です。当院では保険診療が適用できない理由として、限られた時間で処置をしなくてはならないため治療の精度が低くなります。そのため、保険外診療で十分な時間を手術のために確保して行っております。
手術中は局所麻酔を行うため、基本的に痛みがないように努めます。術後の痛みは2〜3日目がピークのため、鎮痛剤を処方して痛みの緩和をはかります。術後の痛みが出ることはご理解ください。
移植をした歯で固いものを噛むことや歯ブラシで強く磨く行為は歯科医師もしくは歯科衛生士の指示があるまで基本的にお控えください。 手術後1ヶ月程度で移植した歯が安定しますが、約3ヶ月ほど固いものを噛むのは避けていただきます。
違和感が残ることがあります。移植した歯は根管治療を行い安定をはかりますが、痛みではなく物を噛んだ際に他の歯と違う感覚が残るかもしれません。しかし、日常生活において支障がなければ、経過観察とします。
下顎に移植する場合は、下顎神経の損傷による知覚麻痺もしくは鈍麻が起こりえます。術前にCTを撮影して、下顎神経の損傷リスクを精査します。また、移植直後に感染を起こした場合は、早期の脱落のリスクがあるため、当院では手術前の歯周病の基本治療を徹底し、口腔内の環境を整えてからの手術を推奨しております。
術後間もなくは1〜3ヶ月ごとに部分的なレントゲンを撮影します。移植後安定した段階で部分的なレントゲン写真を6ヶ月に一回程度撮って経過を確認します。
他の健康な歯と同様のケアで問題ございません。日々のセルフケアや医院で行う定期的なクリーニングが、歯周病のリスクを軽減し、移植した歯が長く残ることに繋がります。
移植ができる場合とできない場合があります。また口腔内の環境が綺麗でないと治療の精度が低くなってしまうため、移植の治療を行う場合は医院での定期的なメインテナンスが必要です。
おおよそ10年と言われています。しかし、定期的なメインテナンスで10年以上残っている場合もあります。
インプラントでなく、自分の歯を利用して噛む機能を回復したい方に推奨したい治療方法です。もちろん、必ずしも移植ができるわけではありませんので、レントゲンなど総合的に判断して処置を行います。歯がなくなってしまった場合の治療として、インプラント、義歯、ブリッジ治療が挙げられますが、もう一つの選択肢として移植があります。
治療の選択が広がる点があります。ご自分の歯を使った治療ですので、治療の選択としてとても有用性があります。歯がなくなってしまった箇所があり、インプラントや義歯に抵抗があり、他の治療を検討されている方に推奨いたします。
移植した歯が安定した後のケアについては、他の健康な歯と同様に定期的な歯のメインテナンス及びご自宅でのブラッシングやフロスを使用したセルフケアを行ってください。