神楽坂駅徒歩3分の歯医者「東京神楽坂歯科」です

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歯牙移植

【CTを活用した高精度治療】

当院では、歯牙移植治療において最先端の技術を取り入れております。歯牙移植の成功率を高めるために、CTを活用した高精度な治療を提供します。

歯牙移植では、移植する歯の大きさや移植先の骨の状態を正確に把握することが非常に重要です。当院では、CTを用いて、歯や顎の骨の3次元画像を詳細に撮影することで、治療前の診断や治療計画の精度を高めます。移植歯の位置や角度、周囲の骨や歯周組織との関係を正確に把握し、より安全かつ効果的な治療を提供することが可能となります。

また、CTを活用することで、術後の合併症を最小限に抑えることができます。例えば、神経や血管へのダメージを回避し、患者さまの不快感や痛みを軽減することができます。さらに、CTによって得られた情報を元に、歯牙移植の術後経過の予測や、アフターケアにおける注意点を患者さまに具体的に説明することができます。

当院の医師は、CTを活用した歯牙移植治療において豊富な経験を持ち、患者さまに安心して治療を受けていただけるよう、丁寧なカウンセリングと説明を行っています。また、最新の設備や技術を駆使し、患者さま一人ひとりの状況に合わせた最適な治療を提案しております。

歯牙移植とは

歯が虫歯、歯周病、事故などの外傷で失われた場合、その歯は自然に再生されることはありません。ブリッジや入れ歯、インプラントなどの治療法によって歯の機能を回復することができますが、元の歯とまったく同じ感覚で噛むことは難しいです。

そこで、条件が整えば「歯牙移植」という選択肢が考慮されます。

歯牙移植は、歯を別の場所に移植する治療法で、自分の歯が利用できる場合、失われた歯を自分の歯で再生することが可能です。この方法は、「できるだけ自分の歯を残したい」や「以前の歯と同じ感覚で噛みたい」という患者さまの希望に応える治療法です。

歯牙移植には、自家歯牙移植と他家歯牙移植の2つのタイプがあります。自家歯牙移植では患者さま自身の歯を使用し、他家歯牙移植では他人の歯を使用します。しかし、他家歯牙移植では拒絶反応が起こる可能性があるため、免疫抑制剤の使用が必要になります。さらに、感染症のリスクも伴うため、現在では他家歯牙移植はほとんど実施されていません。

価格
歯牙移植 110,000円(税込)

歯牙移植の適応条件

  • 最大限の治療努力がなされていること

    歯牙移植を検討する前に、虫歯や歯周病、破損した歯などに対して、十分に歯科治療がされていることが重要です。最善の治療を試みたものの、抜歯が避けられない状況や既に歯を失った場合に、歯牙移植が選択肢になります。

  • 移植用の歯(ドナー歯)が存在すること

    通常、親知らずなどがドナー歯として利用されますが、親知らず以外の不要な歯も適切な場合があります。重要なのは、歯根の形状が合うかどうかです。

  • ドナー歯の歯根膜が十分であること

    歯根膜は、移植された歯と骨を結びつける細胞を再生する役割を果たします。そのため、歯牙移植に適したドナー歯は、歯根膜が十分に存在していることが必要です。

  • ドナー歯の根が単純な形状であること

    歯の根が単純な形状であると、抜歯時に歯根膜を損傷するリスクが低くなります。歯牙移植に適したドナー歯は、根が1本のような単純な形状であることが望ましいです。

  • 歯および歯根のサイズが適合していること

    ドナー歯が存在しても、移植先の歯根とサイズが合わない場合、歯牙移植が困難になります。そのため、両者の歯根サイズが適合していることが重要です。

歯牙移植の最大のメリットは歯根膜を残せること!

しかし、歯牙移植の最大のメリットは歯根膜を残せるということです。歯牙移植は自分の歯を使用するため、見た目や機能性が損なわれず、他の歯に負担をかけることもなく、さまざまなメリットがあります。

  • 歯根膜の重要性

    歯根膜は、歯と歯槽骨を結びつける役割を果たします。これにより、歯が正しい位置に保たれ、噛み合わせのバランスが維持されます。また、歯根膜は、歯にかかる力を適切に分散し、歯槽骨への過剰な圧力を防ぐことで、歯の安定性を保ちます。
    さらに歯根膜は、栄養や酸素を歯周組織に供給する役割も担っているため、歯の健康を維持する上で非常に重要です。
    また、歯根膜は細菌の侵入を防ぐ役割もあるため、歯周病の進行を抑える働きもあります。

  • 歯根膜と歯牙移植の関係

    歯牙移植では、歯根膜を維持することが可能です。移植された歯が新しい部位で自然な機能を果たし、長期的に安定した状態を維持することができます。歯根膜があることで、移植歯は周囲の骨と結合し、自然な噛み合わせを実現できます。

ブリッジや入れ歯、インプラント治療は歯根膜を残すことができません。そのため、天然の歯よりも噛み心地が劣り、歯周病などのリスクも高くなります。
歯牙移植が成功すると、歯の機能や見た目が向上し、患者さまの日常生活の質が大幅に改善されます。歯根膜の維持は、歯牙移植が成功するための重要な要素であり、患者さまにとって大きなメリットとなります。

術後のトラブルについて

  • 歯根膜が定着せず脱落

    歯牙移植後、歯根膜が移植先の骨と十分に定着しない場合、移植歯が脱落することがあります。予防策として、術後は過度な力をかけないように注意し、定期的な検診で経過を確認しましょう。

  • 骨と癒着してしまう

    移植歯が移植先の骨と直接癒着してしまうと、歯の機能が低下することがあります。術後のアフターケアが重要であり、医師の指示に従ってケアを行いましょう。

  • 数年後に損傷した歯根膜から歯が溶ける

    移植歯が長期間安定した状態であっても、損傷した歯根膜が原因で虫歯が発生することがあります。定期的な検診と適切な歯磨きで虫歯や歯周病予防に努めましょう。

インプラントと比べた生存率

あるスタディグループが行った歯牙移植の生存分析では、推定平均残存年数14. 6年、10年生存率は73.6%でした。
インプラントの10年生存率は、上顎で約90%、下顎で約94%なので、歯牙移植のほうがやや劣ります。
しかし、歯牙移植の選択肢がある場合は、インプラント治療よりも歯牙移植を勧めることが多いです。歯牙移植は身体の負担やリスクが少なく、メリットの大きい治療法です。当院ではマイクロスコープやCTなど最新の技術を駆使して、歯牙移植の成功率を高めます。
インプラント治療と悩まれる方は、ぜひ一度当院へご相談ください。

歯牙移植の流れ

移植の適用性評価とカウンセリング
まずは口腔内検査、写真撮影、歯周病検査、レントゲンおよびCT撮影などを行い、歯の移植が適切かどうかを判断します。検査結果をもとに、カウンセリングを行います。
移植手術当日(治療時間:60~90分)
  • ・移植部位の準備(抜歯、ソケット形成、歯肉整形)
  • ・移植歯の挿入
  • ・移植歯の固定および歯肉の縫合
術後のケア
  • ・手術後1~3日以内:消毒(約15分)
  • ・手術後1~2週間以内:抜糸(約15分)
  • ・移植後3~4週間後:移植歯の神経治療(45分の処置を2~3回)
  • ・移植後2~3ヶ月後:仮歯の装着および噛み合わせのリハビリ
  • ・移植後3~6ヶ月以上経過後:被せ物の製作

歯牙移植の治療期間は、手術当日から術後のケアを含めて、およそ3〜6か月程度です。

よくある質問

Q歯牙移植保険適用ですか?
A

保険適用の条件は、移植先の歯とドナー歯がどちらも残っている状態、かつドナー歯が親知らずであることです。保険適用内で治療できるかどうか、一度当院へご相談ください。

Q移植後のケアはどのようにすればよいですか?
A

移植手術後のケアは以下のように行ってください。
1.術後の痛みや腫れを抑えるために、処方された薬を指示通り服用してください。
2.傷口への刺激を避けるため、術後1〜3日は過度なうがいや歯磨きを避けてください。出血がみられた場合は、うがいをせずに吐き出しましょう。歯磨きについては医師の指示に従って行ってください。
3.麻酔が切れるまで食事は避けてください。術当日は固形物を避け、ゼリーなどあまり噛まずに飲み込めるものを摂取することで傷口の刺激を避けられます。術翌日からは柔らかめの食事をとっていただき、噛む場合は手術した部位を避けるようにしてください。
4.術後2週間〜1か月は消毒液によるうがい、1か月後からは通常の歯ブラシで歯磨きを開始します。
5.手術後の通院時に、状況に合わせたケア方法について丁寧に説明させていただきます。不安なことやわからないことがあれば、遠慮せずお尋ねください。