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歯のコラム

COLUMN

歯を綺麗に長持ちさせる補綴治療

2023年11月22日

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東京神楽坂歯科、院長の菊地です。
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。今回のテーマは歯科補綴治療について詳しくご説明します。

歯科補綴治療の重要性について

最終的に歯で咀嚼(そしゃく)できるように、歯の形態や機能を回復する治療です。日常生活において、私たち人間は様々な食事をしています。噛めることや機能美を回復することメインの治療の分野です。

健康的な歯の役割について説明

歯の役割は多数あります。一番大切なことは、モノを噛む役割です。食事から栄養を体内に取り入れる器官は口腔です。歯はその栄養を取り込む上で、モノを噛めむという重要な臓器です。この歯がないと、体内に必要とされる栄養が取れません。健康寿命の延伸のためにも、歯は私たち人間にとって重要な役割を果たしています。
歯があることは見た目や発音にも関与します。人は笑います。その笑顔の際に綺麗な歯があると無いとでは全く印象が変わってしまいます。
また歯は発音にも関与します。歯がないとサ行やタ行の発音がしにくくなります。

歯科補綴治療とは何か

歯科補綴治療の基本的な定義

定義としては、歯の欠けてしまった部分・虫歯で歯を失った部分・歯がなくなってしまった部分に対して、人工的なもので歯の機能と形態を回復することです。

どのような歯の問題に適しているか

歯を失ってしまった、歯の頭の部分(歯冠)が大きく失われてしまった場合に適用します。それぞれ同じ歯の欠けや失われている状況では無いですが、個々に合わせた適切な治療が必要です。

歯科補綴治療の種類

クラウン(冠)について

歯冠をセラミック・ゴールド(金歯)・シルバー(銀歯)で覆う治療です。歯冠のが大きく失われたケースに行われる治療です。

  • メリット:歯の機能と形態を回復できる
  • デメリット:健康な歯の一部を削る必要がある

ブリッジ(橋)の説明

歯が虫歯や歯周病などいずれかの疾患により失われた場合に、その失われた歯の両隣の歯を土台どして、3本(歯)分のクラウン治療を行う方法です。ジルコニアなどが適用されます。

  • メリット:インプラントと違い、手術は行わずにできる。歯の機能を回復することができる。
  • デメリット:両隣の歯を削る必要がある。

デンチャー(入れ歯)の説明

取り外しが可能な人工的な歯を、失われてしまった場所にはめて治療する方法です。部分入れ歯の場合はいいくつか種類があります。金属を使わず入れ歯のバネが目立たないノンクラスプデンチャー、入れ歯自体の歪みを少なくし、残った歯に優しい金属床義歯などがあります。

  • メリット:ブリッジと比べ両隣の歯を削る量がかなり少ない。ノンクラスプデンチャーの場合、金属のバネが目立たないため、前歯など目立つところに使用できる。
  • デメリット:ブリッジやインプラントと比べると噛みにくく、違和感があることが多い。

インプラントの説明

歯が失われてしまった場所に、人工的な歯根(インプラント)を埋め込み、機能と形態を回復する治療方法です。

  • メリット:ブリッジなどと比べ両隣の歯を削る必要がない。見た目は自分の歯のように見える。
  • デメリット:手術が必要で、長い場合は噛めるようになるまで6ヶ月かかることがある。インプラントも歯と同じように歯周病になる(インプラント周囲炎)ことがある。

インレーとオンレーの説明

インレーとアンレーはクラウンと比べて歯の失われた部分が小さい場合に適用されます。

歯科補綴治療の適応症例

虫歯による損傷

虫歯により歯が失われて箇所は、インレーやアンレーによる処置が多いです。しかし、大部分が失われた場合は根管治療を併用した治療が必要となり、クラウンを適用します。

歯の欠損

失われた箇所はデンチャー(部分入れ歯)、ブリッジ、インプラントの3つから治療方針を選択します。治療の意向を相談した上で治療方法を決定します。

外傷による歯の損傷

外傷の多い場所は前歯です。外傷によりかけてしまった範囲にもよりますが、大きく失われてしまった場合はクラウンが適用になります。また、自然な歯の色合いを求められ箇所はセラミックによる治療を選択します。セラミックにより、ご自分の歯に近い色合いで機能美を復元することが可能です。

審美的な修復

審美的な治療の代表はセラミックやジルコニアによるクラウンです。特に前歯の場合は色合いが少し違うだけで、違和感が出ます。見た目を重視する場合は、ご自分の歯の色に合わせる診断をして、クラウンを被せます。

 歯科補綴治療のプロセス

  1. 診断と治療計画の立案
  2. 準備工程
  3. 補綴物の取り付け
  4. アフターケア

歯科補綴治療の利点

健康に関する利点

噛めることを回復することが大きな利点です。噛む機能を回復することで、美味しい食事を食べることができることに繋がります。

審美的な利点

クラウンやインプラント治療は、セラミックやジルコニアを用いた治療が一般的です。セラミックやジルコニアは人工的な材料ではありますが、テクニシャン(技工士)の技術や私たち歯科医師の技術が合わさり、審美的なクラウン治療を提供できることを可能としています。

生活の質への影響

歯が欠けてしまったり、なくなってしまった状態を放置をすると、まだ残せる歯を失ってしまったり、お食事が取れにくくなり栄養不足になることが予測されます。
補綴治療を行わないと、歯並びにも影響し噛み合わせも変化します。生活の質(QOL:Quality of life)の低下に直結しますので、欠けてしまった場合や歯を失ってしまった場合の治療は、早めに受けていただくことを推奨しています。

歯科補綴治療のリスクと注意事項

リスク要因の紹介

補綴治療のリスクは、歯を削ることにります。必要以上歯を削ることで歯の寿命も短くなってしまいます。
現在よく聞かれるのが、虫歯ではない歯を丸々削ってクラウン治療を行なうケースです。短期間で見た場合は審美的な改善につながるかもしれません。しかし、数年後に治療した歯の再治療が必要になってしまうケースもあります。
補綴治療は、治療が終わってからのメインテナンスがクラウンやインプラントを長持ちさせるためには不可欠です。精度の高いセラミック治療やインプラント治療の後に再治療になってしまう原因は、口腔清掃の不良が挙げられます。
クラウン治療をしても、歯とセラミックの間から虫歯になることがあります。また、インプラント治療も口腔内の衛生状況により、治療が不適応になるケースも少なくありません。
当院では歯の寿命を長くするために口腔衛生を確立した上での補綴治療を提供しております。

歯科補綴治療の保険診療と自由診療の違い

補綴治療には保険及び自由診療の分類があります。
健康保険内で治療では銀歯やCAD/CAM冠(樹脂の被せ物)が主に使用されています。
自由診療ではセラミック・ジルコニア・PGA(白金加金)・ゴールドが使用されます。
では保険診療と自由診療の補綴治療の違いはなんでしょうか。それは歯の寿命を長く保つための「治療の質」です。銀歯やCAD/CAM冠などで治療をされたクラウンは、歯とクラウンの間に隙間できやすく、虫歯や取れてしまうことが多いです。そのため再治療が必要となります。再治療が繰り返されることでその分歯を削る量も多くなり、最終的に歯がなくなってしまいます。
それと比べ自由診療は「治療の質」が向上します。向上する理由は様々な点があります。一点、保険診療と違う点として、歯とクラウンの間にほとんど段差ができません。そのため口腔衛生が確立されている前提として、虫歯による再治療になることがとても少ないです。
また審美的な点としては、ご自分の歯と遜色ないほど精度の高いクラウン治療を可能とします。

まとめ

今回も最後まで当院のブログをご覧いただきありがとうございました。補綴治療は適切な診断のもと行うことで、ご自分の歯の寿命の延伸に繋がります。現状で歯がない箇所、かけてしまった、詰め物が取れてしまったなどの自覚症状があるようでしたらお気軽に当院にお問い合わせくださいませ。ご自分の歯を長く残せるように今後も努めます。

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