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歯のコラム

COLUMN

歯科医院でのメインテナンス、本当に必要ですか?

2024年6月14日

こんにちは、院長の菊地です。この神楽坂という地域に少しづつではございますが、親しみを実感しております。当院にお口の中のトラブルで、お困りの方に少しでも貢献できていること。それがここ最近、親しみを感じることに繋がり、何よりスタッフともども私自身も大変嬉しく思っております。今日はメインテナンスについてお話をします。

1.序論

  1) 歯科メインテナンスの重要性の背景

現状でご自分の歯を長く残す治療が優先されています。40年前は歯科医が少なく、歯の治療のほとんどは削って詰めることや歯を抜いて入れ歯にすることことが主な治療でした。また現在は入れ歯にとって変わる治療としてインプラント治療もあげられます。しかし、北欧など予防歯科の先進は、メインテナンスにより一生で歯を失う本数は、日本人と比べると遥に少ないという研究データもあります。日本も少しずつですが、予防歯科という考え方が周知され始めており、歯を失わずにご自分の歯をまもるメインテナンスを重要視しています。

2. 歯科メインテナンスとは

1)歯科メインテナンスの意義

歯科におけるメインンテナンスの意義は、歯および口腔内の健康な状態に保つことで、全身の健康増進に繋げることです。一見、虫歯や歯周病はお口の中のトラブルとして、軽視されることが多いです。虫歯や歯周病は、心臓病や腎臓病などと一緒の身体の疾病です。体は一つで、お口の中の疾病も悪化により全身に影響をします。カラダは全て繋がっています。口腔内を健康な状態に保つことはカラダの健康にもつながることをぜひ知っていただきたいです。

2)メインテナンスの目的

メインテナンスの目的は口腔内の健康状態の維持です。お一人お一人、生活習慣が異なります。治療を受けたことがない方のメインテナンス、治療を受けてからメインテナンスに移行する方それぞれでその意義は異なります。特に治療を受けられた方は、歯周病や虫歯の進行を抑制すること、被せ物など治療をした箇所が長持させることに直結してきます。

3. 歯の健康と全身の健康の関係

1)口腔内環境と全身の健康への影響

歯周病は口腔内の疾患だけでなく、全身の病気にも影響することが報告されています。口腔は食事や水分など、栄養を摂取する入り口です。口腔内がばい菌(プラーク)でいっぱいだと、お食事と一緒に体内に取り込まれてしまいます。また歯周炎の場合は、歯肉からの出血で、その血管からばい菌が入り、全身に流れて、心臓の弁に付着をして重篤な炎症を引き起こすこともあります。

2)歯周病と全身疾患の関連性

歯周病と大きく関連している疾患は、糖尿病、心臓病(感染性心内膜炎)、誤嚥性肺炎などが挙げられます。糖尿病の方は、血糖値やHbA1cなどの糖尿病の度合いを表す数値が、歯周病治療をすることで数値が改善されることも少なくありません。歯周病と糖尿病は密接に関係しております。

感染性心内膜炎は稀な疾患ではありますが、口腔内のばい菌が血流によって心臓に到達し、炎症を引き起こします。

4. メインテナンスの方法と頻度

1)歯磨きの重要性と正しい方法

毎日の歯磨きがお口の中の健康を維持する上でとての重要です。歯垢は物理的に磨かないと取れません。洗口剤ではプラークは取れないのです。そのため、ブラシやフロスを用いて歯垢をとることがとても重要なのです。

2)フロスやマウスウォッシュの利用法

フロスやマウスウォッシュは歯磨きに加えて、行うことで効果が得られます。特にフロスは毎日使用していただきたい、清掃補助器具です。一日一回夜寝る前の歯ブラシと一緒に、1日の歯と歯の間の汚れを取り除くことで、むし歯や歯周病の予防につながります。

3)歯科医での定期検診とクリーニングの重要性

定期的な口腔内のクリーニングは歯周病とむし歯の予防につながります。3ヶ月おきのクリーニングが、プラークの付着の観点からも推奨されます。またクリーニングの際に、歯の異常など早期発見にもつながります。

5. メインテナンスの効果

1)歯の健康状態の維持と改善

メインテナンスは詰め物や被せ物の長持ちに直結します。精度の高い自由診療の詰め物や被せ物、保険治療どちらも歯垢を除去出来ない場合はむし歯になります。詰め物や被せ物をした歯の周囲の歯垢をとることで、むし歯になるのを防ぎ、再治療をしなくてすみます。

2)歯周病や虫歯の予防

前記していますが、定期的なメインテナンスは歯周病とむし歯の予防に直結します。

3)全身の健康へのプラス効果

口腔内の健康が全身の健康にもつながると考えます。例えば、歯肉から出血することは異常です。痛みを伴わなくとも、歯肉の炎症反応を意味します。口腔内は痛みを伴わずに病気が進行していることが多く、痛みを自覚したとくは病気が重度に進んでいることがとても多いです。歯周病は痛みなく進行します。重症化していくと噛んで痛い、歯が揺れるなどの症状を自覚しますが、歯が残せないケースも少なくありません。

歯周病やむし歯は「病気」という認識が浅く、症状が出るまで歯科への受診が遠のいてしまっている場合が多々あります。歯周病やむし歯はお口の中で起きる「感染症」で「病気」です。この「病気」という認識を持っていただくだけで、お口の中の健康への意識が変わってくるのではないでしょうか。お口は体の栄養・水分な生体維持の全ての入り口です。その栄養や水分に感染源となる菌が一緒に取り込まれるのを防ぐのが健康への第一歩だと思います。

6. まとめ

    今回はメインテナンスの重要性についてお話をしました。歯周病やむし歯は「病気」です。この認識を持っていただくだけでも、口腔内の健康への意識が変わっていただくるのではないでしょうか。今回のブログを通して、少しでもお口の中に関心を持っていただけると嬉しく思います。当院では徹底した口腔内の健康を維持する治療を行なっています。むし歯がよくできる、歯茎から出血するなど、些細なことでも構いません。一度歯科への受診をお勧めします。

 

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