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歯のコラム

COLUMN

歯科治療におけるよくある痛みについて

2024年1月2日

こんにちは、東京神楽坂歯科です。本日のテーマは「痛み」です。歯医者さんの治療のイメージはやはり、「痛み」を訴えられる方が多いです。歯科に関係する痛みについて症状や治療法やよくある痛みについて、「痛み」の不安を少しでも緩和できるようなお話ができればと思います。

歯科治療において「痛い」を連想される方も多いと思います。痛みは身体への危険信号として脳に神経を通じて伝達されます。特に口腔領域の疾患は痛みを伴うことが多いです。歯科治療中や治療後の痛みなど重要なポイントがあります。

疾患における痛みについて

 ① 虫歯

虫歯の際は、甘いもの、冷たいものを食べているもしくは飲んでいる場合に痛みを自覚することがあります。特に虫歯が進行すると、温かいものでもしみる症状が出ます。
虫歯による痛みを自覚された場合は、早期のクリニック受診、早期治療が必要です。

 ②口内炎

粘膜にできる潰瘍で、痛みを感じます。口内炎ができる原因は今のところわかっていません。有効な治療としては経過観察、ステロイド塗布、レーザー治療などがあります。自然に治癒するまで1〜2週間ほど時間を要します。

 ③歯肉炎

歯肉のみ炎症が起きている状態です。歯肉に鈍痛(じんわりした重い痛み、違和感に近い)を自覚される方が多いです。歯肉炎の原因はプラーク(歯垢)です。生活習慣や歯ブラシの方法を改善すると改善が見込めます。

 ④歯周炎

歯肉炎に加え、歯槽骨・セメント質・歯根膜で起きる炎症です。鈍痛に加え、噛んだ時に痛む、歯が動く、違和感が強いなど痛み以外にも様々な症状が認められます。
生活習慣が大きく関与しており、歯ブラシだけでは治らないです。歯周病の基本治療に沿って、治療を行うことで治癒もしくは安定が見込めます。

 ⑤歯髄炎

歯の痛みの中で最も強い痛みが出る一つがこの歯髄炎です。じっとしているだけでも強い痛みを感じます。夜になると痛みがます特徴があり、心臓の鼓動に合わせるようにズキズキと痛みを伴います。この場合神経をとる根管治療が必要です。症状としてかなり重いため、早めの根管治療をすることを推奨します。

 ⑥根尖性歯周炎

歯髄壊死や既に根管治療を行った歯の根尖に膿瘍形成などの急性症状が出た場合、歯髄炎と同様に痛みを伴い、腫脹をすることが多いです。症状の程度は噛んだ時に痛む、鈍痛がある、何も噛めないくらい痛いなど症状が様々です。急性的な場合は、強い痛みを自覚される方がほとんどです。鎮痛剤や抗生剤で一時的に症状が緩和されることもありますが、根管治療を行わない限り同じような症状が継続します。放置すると歯を失う危険性もあるため、早めの治療を推奨します。

 ⑦顎関節症

顎関節症により、関節周囲の筋肉や靭帯が一時的に炎症を起こし、痛みを自覚される場合があります。症状として、口を開ける際に痛い、音がする、顎関節周囲を触れると痛む、顎関節周囲の筋肉を押すと痛むなどがあります。症状を自覚された場合は、クリニックを受診していただくことを推奨します。治療方法にはマウスピースの装着などがありますが、症状によっては専門機関への紹介も当院では検討いたします。

 ⑧悪性腫瘍 がん

口腔がんは歯肉、舌、頬粘膜などに見られます。見た目は白っぽさや組織が腫れて膨らんでいる場合もあります。また痛みを伴うことも特徴です。何かお口の中で痛みを伴う場合は、クリニックの受診を推奨します。

 ⑨局所麻酔時の痛み

局所麻酔の際に、歯肉などに細い針を用います。表面麻酔で痛みを軽減しますが、針が組織に刺入される際にチクっとした痛みを感じます。基本的に局所麻酔後、治療中の痛みはほとんどありません。当院では治療で痛みを伴う場合は必ず麻酔をしてから処置を行います。また、治療中に痛みのないよう、十分配慮した局所麻酔を行なっております。

 ⑩歯の破折

特に大臼歯(奥歯)で認められることが多いです。見た目ではわからないような歯にヒビが入っており、歯髄炎と同じような安静時での痛みや、咬合時に痛みを伴います。治療方針はヒビが歯のどこまで進行しているかによりますが、根管治療もしくは最終的に抜歯になることもあります。適切な診断のもと治療を進めることが重要です。

よくある治療後の痛みについて

 ①虫歯の治療の後の痛みについて

虫歯の治療は進行の状況によって異なりますが、基本的に麻酔を行います。虫歯を取り切って詰め物をした後、一時的にしみることがあります。歯髄近くまで虫歯が進行している場合、しみる症状が術後に生じますが、おおよそ1ヶ月で症状が落ち着きます。

 ②根管治療の後の痛みについて

根管治療をラバーダムをして行なった場合、歯肉が圧迫され鈍痛が出ることがあります。また治療後に麻酔がきれた後、一時的な鈍痛や咬合痛が自覚されることがありますが、おおよそ2〜3日で落ち着きます。

 ③歯周炎の治療で歯茎の中の歯石を取った後の痛みについて

SRPという歯周基本治療を行った場合、歯根の表面についた歯石を取る際に歯茎から出血します。術後に鈍痛や歯茎が引き締まることにより象牙質知覚過敏に陥ることがあります。

 ④抜歯後の痛みについて

通常の抜歯後は痛みは2〜3日続きます。

 ⑤親知らずの抜歯後の痛み

上顎の親知らずの抜歯は通常の抜歯と同じく、2〜3日で通常痛みは治ります。下顎の親知らずの抜歯は、歯茎の切開や骨を削る手術も同時に行うことが多いため、痛みは1週間ほど継続することがあります。

 ⑥ドライソケット

下顎の親知らずを抜歯した後に起こる合併症です。抜いた箇所の骨が露出し、そこに刺激が加わると強い痛みが出ます。原因は抜歯後の出血量が少ないことや頻回のうがいによって血餅が形成されず、骨が露出してしまうことが原因です。

 ⑦矯正治療中の痛みについて

歯が動く際に、少なからず鈍痛や咬合痛が認められます。個人差がありますが、安定するまで痛みが出ることがあります。

 ⑧ホワイトニングでの痛みについて

クリニックで行うオフィスホワイトニングは薬剤の濃度や歯の質により個人差がありますが、術後にしみる、また突発的にズキっとした痛みを誘発することがあります。おおよそ1週間ほどで落ち着きます。また、オフィスホワイトング中にズキズキとした痛みを訴える方もおりますが、痛みの度合いによってはその日の処置を中断することもあります。

  ⑨乳歯の痛みについて

歯が生え変わる時期に、永久歯が生えてくる際に噛んで痛みが出ることがあります。永久歯が生えてくるまでの症状ですので、経過を見ることが多いです。また、虫歯により歯が欠けて、そこにお食事が詰まることで痛みを訴えるお子さんもいらっしゃいます。些細な痛みでも、クリニックの受診を推奨します。

  ⑩歯周外科手術の痛みについて

歯周病において、歯周ポケットの改善や歯周組織の再生を促す手術後に鈍痛が出ます。おおよそ1週間は痛みを伴います。

まとめ

痛みは身体の危険信号です。口腔内の痛みは様々あります。一時的、継続的な痛みそれぞれあると思いますが、重症化する前に一度歯科医院での検査を推奨します。悪化する前の早期治療がご自分の歯をまもることにつながります。
当院でも治療に関しては、極力痛みの少ない治療、麻酔の際も配慮を行い丁寧な治療を提供してまいります。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。また次回も皆さんに有益は歯科情報を提供できるように努めます。

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