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歯のコラム

COLUMN

被せ物でお困りの方、治療後の違和感は改善できるかも知れません!

2024年1月12日

こんにちは、東京神楽坂歯科です。今回のテーマは詰め物や被せ物でよくある違和感やトラブルについてお話ししたいと思います。

詰め物・被せ物の違い・分類について

歯科治療で行う詰め物・被せ物はそれぞれ分類されます。詰め物には、インレー、コンポジットレジン(CR)、ダイレクトボンディングなどがあります。被せ物にはクラウン、アンレー、ラミネートベニア、CAD/CAMなどが挙げられます。補綴物とお聞きになる方もいらっしゃいます。補綴物は基本的にはクラウンや義歯(入れ歯)を指します。またインレーやコンポジットレジンは修復物と言われます。

詰め物・被せ物がきつい

完成した詰め物や被せ物を歯にくっつけた際に、キツさを実感されている方もいるかも知れません。結論から、新しい詰め物と歯と接触、隣接接触関係(コンタクトポイント)によるもので、その接触が適正であれば問題ありません。通常、歯と歯はコンタクトポイントにより接触しているため食べ物などが詰まらないような構造をしています。クラウンやインレーなどで治療をした直後は、仮歯や仮詰で過ごされているので、きつさを実感されることなく過ごされている場合があります。適正なコンタクトポイントは約50μmです。この値より小さい場合は、かなりのきつさで痛みを伴うことがあるので、コンタクトポイントの調整が必要です。

詰め物・被せ物の間に物がよく詰まる

前項目のコンタクトポイントが大きく関与しています。物がよく詰まるのは、コンタクトポイントが緩い状態です。その理由として、詰め物が取れている、虫歯ができている、歯周病による歯歯の移動など様々な理由が挙げられます。詰め物や被せ物の間に物がよく詰まる場合は、その箇所から虫歯や歯周病などの疾患につながるため、治療が必要になります。矯正治療などで隙間ができてしまう時期は、ご自宅での歯ブラシ、歯間ブラシ、ワンタフトブラシで念入りに清掃することをお勧めします。

被せ物や詰め物が欠ける

被せ物や詰め物が欠ける原因は様々です。むし歯、歯周病、咬合力(噛み合わせる力)、歯ぎしり、食いしばり、詰め物や被せ物の強度(薄さ・厚さ)、詰め物や被せ物の適用など。一時的なのか、何度も欠ける場合は再治療の必要性を考慮します。詰め物や被せ物の治療は適切な診断の上、再治療を繰り返さないのがご自分の歯を永く残すことに繋がります。

被せ物や詰め物が外れる

こちらの原因が多数あります。むし歯、被せ物・詰め物と歯の適合状態が悪い、噛み合わせにより過度に負担がかかる場合などが挙げられます。歯との適合状態が悪いというのは、歯に詰め物や被せ物がピッタリと合っておらず、段差ができていることが多いです。よくデンタルフロスを歯と歯の間に入れた時に、詰め物に引っかかり取れてしまうという事例が多いです。歯と詰め物・被せ物の段差は二次的にむし歯をつくってしまう原因となり、望ましい状態ではありません。デンタルフロスでの引っかかりや、詰め物や被せ物がよく外れる場合は早めの治療を推奨します。

詰め物・被せ物と歯髄の関係

インレーやクラウンでの治療は生活歯(神経がある歯)に影響を及ぼすことがあります。インレーやクラウン治療は少なからず虫歯など歯の一部を削ります。その削る処置により歯髄に影響が及ぶことや歯髄がばい菌に感染してしまうことがあります。歯髄の症状(ズキズキするような強い痛みが持続する場合)を自覚された場合は、診断にもよりますが、歯髄を取り除く根管治療が必要になるケースもございます。一見小さなむし歯でも、中で大きく広がっていることや、歯髄に影響を及ぼす場合もありますので、早めの治療、かかりつけ歯科医院での定期的なプラークコントロールやPMTCを受けることをお勧めします。

歯の詰め物、被せ物の見分け方

基本的には色や使用される材料で見分けます。見た目でわかるものは銀歯、金歯(ゴールド)です。しかし、白い被せ物を代表するジルコニアやemaxといったセラミックスはほぼ一般の方が見分けるのは困難だと思います。そのため、前歯や奥歯の治療はそれぞれの状態によって選択すべき材料が変わってきます。見た目だけのために治療をするのではなく、長期的に歯を残すため行うべき治療を前提として、審美的な治療をすることが重要と言えます。

詰め物・被せ物の選択について

適切な診断の上、インレーやクラウンにするかの選択をする必要があります。また、インレーは適用ではないが、クラウンだと必要以上に健康な歯を削らなくていけないケースは、アンレーという選択肢もあります。
また、インレーやクラウンの選択に加え、それぞれ違った材料を選択する必要があります。材料によっても虫歯になりにくいものなど歯を長持ちさせる治療も多いです。
例えば根管治療を行なった後に被せ物の選択によって、その歯の治療に成功率が変わる研究結果もあります。根管治療及びクラウンをどちらも精密に行なった場合は90%以上の成功率です。また根管治療が精密でもクラウンなどの補綴物の精度が落ちると44%にまで落ちてしまいます。クラウンなどの治療によって歯をまもることが左右されるため、適切な材料及びクラウンなどの補綴治療を選択されることが望ましいと言えます。

詰め物・被せ物のケアについて

インレーやクラウンなど治療をした後は、それで終わりではありません。日々のお口の環境を整えることで、そのインレーやクラウンが長持ちすると言えます。口腔内のばい菌が、治療をしたインレーやクラウンの境目に付近に停滞することで、2次的にむし歯になる恐れもございます。せっかく良い治療をしても、お口の中の環境が良くないとどんどん歯を失ってしまうリスクが高まります。当院ではインレーやクラウン治療に関わらず、口腔環境の改善のため歯周基本治療や日々の歯ブラシ・ケアの仕方を確認し、口腔内の環境が良い方向に改善されてから精密な治療を行うように努めております。

詰め物・被せ物で迷ったら

歯はご自分の一つの臓器です。永く使えることが健康を維持すること、促進していくことに繋がります。一見、自由診療などによる精密な治療は高額ですが、長期的に見た場合に健康投資へとつながるため、精密な治療をしていただくことを推奨しています。また、ご自身のお身体のことですので、何なりと治療方法や選択肢を選択できるクリニックでの治療をお勧めします。

最後に

本日も長い文章を最後までお読みいただきありがとうございました。

詰め物や被せ物治療は、歯をまもるための治療です。ご自分の歯以上に噛める臓器はありません。ぜひ大切な歯を、適切な治療で守っていただきたいというのが私の思いです。

今回お話しした内容で、お困りの方はぜひ当院にご相談くださいませ。一緒にご自分の歯を永くまもりましょう。

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